2007年01月31日

【SCAG】6章 - マルチスレッドの利用

スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイド
Chapter 6 - Using Multiple Threads

・.NETフレームワークのマルチスレッド
・マルチスレッドを利用するとき
・スレッドの生成と利用
・UIスレッドと他のスレッドとの間の相互作用を処理するためのタスクの利用
・まとめ

スレッドは基本的な実行の単位である。シングルスレッドはアプリケーションを介したシングルパスのロジックを受けて一連のアプリケーションの命令を実行する。全てのアプリケーションは少なくとも1つのスレッドを持っている。しかし、別々のロジックを実行する各スレッドをマルチスレッドにできるようにアプリケーションを設計することができる。アプリケーションでマルチスレッドを利用することによって、非常に長い、又は時間がかかるタスクをバックグラウンドで処理することができる。シングルプロセッサーを持つコンピュータ上でさえ、マルチスレッドの利用はアプリケーションのレスポンスとユーザビリティを大幅に向上させることができる。

マルチスレッドを利用するアプリケーションの開発は、ロックや同期化の問題を特に十分に検討しなければ、とても複雑なものになるだろう。いたずらに複雑でデバッグするのが難しいアプリケーションを作成せずに最大限の利点を得ることができるように、いつ、どのようにマルチスレッドが利用されるべきか、スマートクライアントアプリケーションの開発時に慎重に評価する必要がある。

本章はマルチスレッドスマートクライアントアプリケーションの開発にとって最も大切なコンセプトを検証する。スマートクライアントアプリケーションのマルチスレッドにおいて推奨される利用方法について調査し、どのようにこれらの機能を実装するかについて解説する。


スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイドトップへ戻る

2007年01月29日

【SCAG】5章 - セキュリティ条件

スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイド
Chapter 5 - Security Considerations

・認証
・権限
・入力データの妥当性確認
・機密データの取り扱い
・コードアクセスセキュリティ
・まとめ

スマートクライアントは頻繁にいくつかの異なる製品や技術の橋渡しをする配布アプリケーションである。これらのアプリケーションのセキュリティを管理することはとても能力の試されることである。サーバー上では、ネットワーク、サーバー自身、そしてアプリケーションを保護するアプローチを採用する必要がある。クライアント上では、(オペレーティングシステム、Microsoft .NETフレームワークを含む)プラットフォームのセキュリティ機能の利用、クライアントコードが実行できる特権操作(コードアクセスセキュリティ)、サーバープラットフォーム(ドメイン)とサーバーアプリケーションとの連動に専念にしたほうが良い。

効果的なセキュリティは多層防御(defense-in-depth)アプローチに依存する。スマートクライアントのセキュリティが高くなるにつれ、次のような事項を含むセキュリティの全ての側面を考慮することが大切になってくる。


多層防御アプローチとは、攻撃に対して防御を直列に並べて階層的に対処することで、機密情報 (守るべきもの) への被害を最小にするというアプローチ。マイクロソフト製品の基本的な考え方にもなっている。1 つの方法 (層) のみで最高のセキュリティを目指す道では、100% の安全性を確保することは現実的に考えて不可能である。そこで、複数の方法を重ね合わせて多層化することで、1 つが突破されても別の方法で防御しようというのが多層防御アプローチである。

「セキュリティ対策の要点解説 第1回 セキュリティ対策の土台」
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/secnews/secpoint/secpoint0001.mspx

* 認証。認証されたユーザーだけがアプリケーションの全て、又は一部にアクセスすることができるように、クライアントアプリケーションのユーザーを一意に識別する。

* 許可制御。一意に識別されたユーザーが実行できる操作を決定する。これらの操作は、認証されたユーザーがアクセスを認められたリソース上のタスクや操作であるかもしれない。

* データの妥当性確認。適切で有効なデータのみがアプリケーションによって受け入れられていることを確認する。もし、最初にデータの妥当性確認を行わずにユーザーの入力を許可するならば、アタッカーは悪意のある入力を入れることによってアプリケーションを危険にさらすことができてしまう。

* 機密データの保護。これは、アプリケーションによって保管され、送信された(パスワードや極秘のビジネスデータのような)機密データの安全を保障することを意味する。機密データの暗号化はプレーンテキスト内のデータが利用不可能であることを保障する。アルゴリズムの選択次第では、整合性を保った状態で情報が改ざんされていないことも保障する。

* 監査とロギング。これにはイベントとユーザーアクションの記録を保持することも含まれている。サーバー上では、主なユーザーのアクションと行動をロギングすることを考慮したほうが良い。さもなければ、クライアント上で安全にロギングする方法について検討したほうが良い。クライアントコンピュータ上のログは改ざんされたりクリアされたりするかもしれないからである。

* 例外管理。適切に例外を処理し、致命的ではない失敗 (failing gracefully)とユーザーフレンドリーなリターンを処理するアプリケーションを保障する。例外の詳細はイベントログ又はアプリケーションログで記録されているだろう。

* 変更設定管理。IT環境の設定履歴と、それを発生させた変更の履歴を保持することを保障する。そうすることで、もし認証されていない変更が発生し、それが安全で認証された変更という意味の決定したとしても、あなたは確認することができる。

本章はスマートクライアントアプリケーションの設計時に直面するであろう主要なセキュリティ課題を詳細に取り上げる。特に、認証、許可制御、データの妥当性確認、機密データの安全性にフォーカスする。また本章は、ユーザーレベルというよりもむしろコードレベルのセキュリティを管理するために、.NET Frameworkの主要な技術であるコードアクセスセキュリティについてもカバーする。

スマートクライアントのセキュリティを検証する際に考慮する必要がある他の重要な側面として、どのようにスマートクライアントをデプロイするかが挙げられる。デプロイに関連するセキュリティ問題についてのより詳細な情報は、7章:スマートクライアントのデプロイと更新を参照。

注記:アプリケーションで利用するどんなコードもFxCopで解析したほうが良い。このツールは、セキュリティコンプライアンスの基礎的なレベルを含む.NET Frameworkの設計ガイドラインに適合させるために、マネージドコードアセンブリを調べることができる。FxCopはGotDotNetサイト、http://www.gotdotnet.com/team/fxcop/よりダウンロードできる。


スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイドトップへ戻る

2007年01月28日

【小説】すべてがFになる - 森博嗣

孤島の研究所で両手・両足を切断された死体が発見される。殺害場所は常時ビデオで入口が監視されていた密室の中だった。偶然、島を訪れた大学助教授の犀川と女子大生の西之園が殺人事件の謎に挑む。

孤島に隔離された窓のない研究所、卓越したコンピューター技術、仮想ネットワーク上で会話する研究員達、極限までの合理性の追求、天才・真賀田博士の存在、密室、・・・

独特の世界観が漂う中、密室から出てきた死体の描写には戦慄を覚える。理解できない事、自分の力では到底敵わないことを目撃したかのような。

本書には読者が浮かぶ推理がことごとく小説内に登場し、そして否定されていく面白さがある。不可能犯罪と、そして納得のいく結末は読者の期待を裏切らないだろう。

1つ理解できないことは、最後の真賀田博士の嘘。彼女を取り囲んだ3人の男たちはいったい誰だったのだろうか。

【小説】こころ - 夏目漱石

「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3部からなる夏目漱石の不朽の小説。最後の「先生と遺書」では、先生が自殺するに至るまでの出来事を綴っており、特に興味深い。

夏目漱石がどんなことを伝えたかったのか、先生の死にどんな意義があるのかについては書かないことにする。私にもよくわからないし、上手く言葉にできそうにない。

その代わり、本書で一番印象に残っている部分を取り上げようと思う。

「かつてはその人の前に跪いたという記憶が、今度はその人の頭の上に足を載せさせようとするのです。私は未来の侮辱を受けないために、今の尊敬を斥けたいと思うのです。私は今より一層淋しい未来の私を我慢する代りに、淋しい今の私を我慢したいのです。自由と独立と己れとに充ちた現代に生れた我々は、その犠牲としてみんなこの淋しさを味わわなくてはならないでしょう。」

これは、自分に尊敬の念を抱いている書生に対して先生が放った言葉である。

己のエゴイズムと自尊心により、孤独に悩む個人。そして、人間不信と自己否定を繰り返す姿は現代にも通ずるものがあるのではないだろうか。

2007年01月26日

【SCAG】4章 - 不定期に接続されるスマートクライアント

スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイド
Chapter 4 - Occasionally Connected Smart Clients

・共通の不定期接続シナリオ
・不定期接続の設計方法
・サービス指向アプローチを利用した不定期接続スマートクライアントアプリケーションの設計
・タスクベースアプローチの利用
・依存処理
・まとめ

(インターネット等によって)急速に繋がれてく世界で私達は暮らしている。しかしながら、多くのケースにおいて、常時(ユーザーがインターネットなどに)接続していることをを当てにすることはできない。あなたのユーザーは旅行に行くかもしれないし、一時的に無線による接続ができなくなるかもしれないし、待ち時間や帯域幅に問題が発生するかもしれないし、メンテナンスのためにネットワークの一部を停止する必要があるかもしれないのである。たとえユーザが良好なネットワーク接続性を持っていたとしても、アプリケーションがいつもネットワークリソースにアクセスできるわけではないかもしれない。要求を受け取ったサーバーが混雑状態だったり、ダウンしていたり、ちょうど一時的に利用不可になっているということもあり得る。

ネットワーク越しにサーバーやデータとタイミング良く通信できない場合、アプリケーションは不定期に接続されることになる。オフライン時にはアプリケーションの生産性を、また接続可能時には接続アプリケーション(Connected Application)の利点をユーザーに提供できるならば、ユーザーの生産性・効率性とアプリケーションのユーザービリティを向上させることができる。

Webベースアプリケーションを超えるスマートクライアントの主な利点の1つは、アプリケーションがネットワークに接続できない時でもユーザーが作業を続けられることである。不定期に通信するスマートクライアントでは、ネットワークに接続できない場合でも作業を行うことができる。そして後で裏側でネットワークリソースを更新してくれるのである。

完全な不定期接続のアプリケーションを提供するためには、ネットワークリソースに接続できない時でもユーザーが作業できる基盤を提供する必要がある。この基盤には、全ての要求されたデータをクライアント上で利用可能にするためにデータのキャッシュを含めたほうが良い。さらに、ユーザーがオンラインに戻ったときにクライアントとネットワークリソースの同期を取るためにユーザーの作業詳細を記憶する領域を含めたほうが良い。アプリケーションが不定期接続操作を支援するために必要な適切な機能と性能は、ユーザーがオンライン/オフライン時に期待するその接続性、操作環境、機能性次第である。しかしながら、全てのスマートクライアントアプリケーションは、たとえ機能性が極端に限定されていたとしても、ネットワークに接続していないユーザーのために何らかの技術を提供したほうが良い。サーバーが利用できないという理由で常にクライアント上に生成されたエラーメッセージが表示されるのは、アプリケーションの設計・開発時に避けたほうが良い。

本章はオフライン性能を兼ね備えたアプリケーションを構築する際に直面する問題について考察する。オフラインアプリケーション設計のためのいくつかの方法を概説し、設計時の考慮点を詳細に論じ、タスクを利用するアプリケーションの構築方法を検証し、アプリケーションがどのようにデータを処理すれば良いかについて考察する。


スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイドトップへ戻る

2007年01月25日

【SCAG】3章 - 接続

スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイド
Chapter 3 - Getting Connected

・疎結合システムと密結合システム
・通信オプション
・通信オプションの選択
・接続スマートクライアントアプリケーションの設計
・まとめ

当然のことではあるが、スマートクライアントは他のリソースに接続し、通信する必要がある。それにより、配布されたアプリケーションの一部分を形成しているのである。リソースはクライアントサイドのプロセスやコンポーネントかもしれないし、またあるいはWebサービスのようなネットワークリソースであるかもしれない。

本章は、スマートクライアントと他のリソース間の通信のあり方について検証する。他のプロセス、コンポーネント、またはリモートサービス上のリソースへの接続と利用に関する有効な様々な技術を考察し、それらの選択方法について論じる。最後にリソースに接続するスマートクライアントの最善な設計方法について検証する。


スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイドトップへ戻る

2007年01月24日

【SCAG】2章 - データ処理

スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイド
Chapter 2 - Handling Data

・データ型
・データのキャッシュ
・データの同期
・ADO.NETデータセットを利用したデータ管理
・Windowsフォームデータバインディング
・まとめ

スマートクライアントでは、アプリケーションデータをクライアント上で利用することができる。スマートクライアントが有効に機能するには、データが有効で、一貫性があり、安全かどうかを確かめるために適切に管理されていることが必要不可欠である。

サーバーサイドアプリケーションによって(Webサービスを通して等により)アプリケーションデータをクライアントに提供することができるし、そうでなければアプリケーション自身が自分のローカルデータを使うこともできる。サーバーアプリケーションによってデータが提供されれば、スマートクライアントアプリケーションはパフォーマンス向上のために、又はオフラインで利用可能にするためにデータをキャッシュに格納するかもしれない。この場合、クライアントアプリケーションがサーバーに対して古くなったデータをどのように処理するのか決定する必要がある。

スマートクライアントアプリケーションがローカル上でデータを修正する機能を提供する場合、クライアントの変更は後でサーバーサイドアプリケーションと同期を取らなければならない。この場合、データの衝突をクライアントアプリケーションがどのように処理するのか、どのようにサーバーに送信する必要がある変更履歴を保持するのかを決定しなければならない。

あなたはスマートクライアントアプリケーションの設計時に上記の問題と他の多くの問題について十分に検討する必要がある。本章では、以下を含むクライアント上のデータ処理についての様々な検討材料を検証する。

* データ型
* データのキャッシュ
* データの同期
* ADO.NETデータセットを利用したデータ管理
* Windowsフォームデータバインディング

データ処理に関する他の多くの問題は本章では論じられない。特に、データ処理に関するセキュリティの問題は「第5章:セキュリティ条件」で、オフラインに関する検討は「第4章:不定期に接続されるスマートクライアント」で論じることとする。


スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイドトップへ戻る

2007年01月23日

【SCAG】1章 - イントロダクション

スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイド
Chapter 1 - Introduction

・スマートクライアントとは?
・スマートクライアントのタイプ
・スマートクライアントとシンクライアントの選択
・スマートクライアントのアーキテクチャ上の課題
・本ガイドのスコープ
・本ガイドの利用方法
・本ガイドの対象読者
・章構成
・まとめ
・詳細情報

ようこそ、スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイドへ。スマートクライアントアプリケーションはシンクライアントアプリケーションの代替手段として強力である。スマートクライアントアプリケーションはユーザーにリッチで反応が良いユーザーインターフェース、オフライン作業能力、ローカルハードウェア/ソフトウェアリソースを活用する方法を提供する。加えて、デスクトップPC、タブレットPC、ポケットPCやスマートフォンのような携帯端末を含む幅広いクライアント端末上で実行するように設計することもできる。スマートクライアントはユーザーに強力で直感的なクライアント環境で情報やリモートサービスへのアクセスを提供する。スマートクライアントは柔軟なユーザー指向アプリケーションと、ユーザーの生産性・満足度の向上のための効果的なソリューションである。

スマートクライアントアプリケーションではリッチクライアントアプリケーションのこれまでの利点とシンクライアントアプリケーションの管理容易性の利点を兼ね備えた設計をすることができる。しかしながら、スマートクライアントアプリケーションの利点を十分に実感するためには、多くのアーキテクチャ上の問題や設計上の問題を考慮しなければならない。本ガイドはスマートクライアントアプリケーションを設計、実装する際に直面するアーキテクチャ上、そして設計上の課題を解説する。課題を克服する方法についてのガイダンスも提供し、可能な限り短時間でスマートクライアントアプリケーションの利点を理解することを可能にする。

注記 スマートクライアントディベロッパーセンター(http://msdn.microsoft.com/smartclient/)から、さらなるスマートクライアントの技術リソースが利用可能である。
また、http://www.microsoft.com/net/smartclient/default.mspxでは、スマートクライアントのビジネス価値がMicrosoft .NETサイト上で議論されている。


スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイドトップへ戻る

【SCAG】スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイド

[patterns & practices] Smart Client Architecture and Design Guide

http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/ms998506.aspxの英語原文を管理者個人が日本語に訳し、見解や補足を加えたものです(追記は緑字)。訳の間違いや不適切な表現などが多いと思いますが、ご了承ください。訂正のご連絡など頂ければ幸いです。

対象読者

本ガイドはMicrosoft .NETフレームワーク上でWindows Formsを利用してスマートクライアントアプリケーションを開発するソフトウエアアーキテクトと開発者を対象としている。

What You Must Know:前提知識

本ガイドを最も効果的に利用するためには、.NET開発手法や技術を使った経験があると良い。一般的に知れ渡っているアプリケーションアーキテクチャの問題に精通していると良い。また、もし.NET Webアプリケーションを実装した経験があるならば、あなた自身のアプリケーションアーキテクチャとデプロイのパターンを知っておくと良い。

What Is in This Guide:目次

本ガイドはMircosoft .NETプログラムマネージャのMark Boulterによる前書きと以下の章で構成されている。各章はスマートクライアントに関する特定の問題を扱っている。すべて又は一部分において、あなたのニーズに照らし合わせて読むことができるように作られている。

Chapter 1: イントロダクション

本章はスマートクライアントアプリケーションの概要を提供する。また、スマートクライアントアプリケーションの基本的な特性と利点も説明している。アーキテクチャー上の問題の概要について論じ、あなたのアプリケーションにとってスマートクライアントアーキテクチャが適切かどうか決定するのに役立つガイダンスを提供している。

Chapter 2: データ処理

本章では、データのキャッシュ、データの同期、データセットの利用、Windowsフォームのデータバインディングを含むクライアント上のデータ処理に関する様々な考察を分析している。

Chapter 3: 接続

本章は、アプリケーションの接続やネットワークリソースの利用方法、そしてクライアントコンピュータの処理能力の活用するための数多くの方法を説明している。また、それぞれの長所と短所についても論じている。

Chapter 4: 不定期に接続されるスマートクライアント

本章は不定期にネットワークに接続するスマートクライアントアプリケーションの設計・構築の際に直面するであろう問題について論じている。本章は接続のコンセプトを説明し、オフライン機能の実装に対する2つの主なアプローチについて解説し、オフライン時にあなたのアプリケーションを利用可能にするために考慮しなければならないことについて論じている。

Chapter 5: セキュリティ条件

本章はスマートクライアントのセキュリティ問題についてカバーしている。スマートクライアントはロジックやデータをクライアントコンピュータに配布する。それゆえ、データやロジックがよりサーバーに限定されたシンクライアントアプリケーションに関するセキュリティ上の問題とは異なる。本章はスマートクライアントアプリケーションのデータセキュリティ、認証、権限、コードアクセスセキュリティの役割について論じる。

Chapter 6: マルチスレッドの利用

本章はスマートクライアントアプリケーションのマルチスレッドの利用を取り巻く問題について論じる。スマートクライアントアプリケーションのレスポンスを最大化するために、どのように、いつマルチスレッドを利用するかについて慎重に検討する必要がある。
スレッドはアプリケーションのユーザビリティとパフォーマンスを大幅に向上させることができる。しかし、スレッドがどのようにユーザーインターフェースと情報をやりとりするのかを決定する際には、非常に注意深く検討する必要がある。

Chapter 7: スマートクライアントのデプロイとアップデート

本章はスマートクライアントで.NETフレームワークとWindowsプラットフォームのデプロイ機能を利用する最も良い方法について解説する。そして、利用可能なデプロイメントとアップデートメカニズムの中からどれを選択するかに関するガイダンスを提供する。

Chapter 8: スマートクライアントアプリケーションパフォーマンス

本章はスマートクライアントアプリケーションのパフォーマンスを最適化する方法について論じる。設計時に講じる対策について検証し、どのようにスマートクライアントアプリケーションをチューニングするかを考察し、パフォーマンスに関する問題を突き止める。

2007年01月21日

【DVD】海猿 - LIMIT OF LOVE

面白かったですよ。感動しました。

大型フェリーが座礁。潜水士の仙崎は乗客の避難誘導していたが爆発に巻き込まれ、バディの吉岡と他要救助者2名と共に船内に取り残される。
上は火災、下は浸水。退路を断たれ絶体絶命の中の救助劇。

ストーリーは単純。フェリー沈没の恐怖や迫力も今ひとつ。
なんとなく、危機感に欠けるんだよねぇ。

それでも、泣かせるつもりで撮ったであろうお約束のところで泣いてしまうのは、年をとって涙もろくなってしまったせいかなあ。

2007年01月16日

【DVD】ダイヤモンド・イン・パラダイス

「007」の前ボンド役であるピアース・ブロスナンが今回は泥棒役。その恋人役には「レジェンド・オブ・メキシコ」にも出演したサルマ・ハエック。

泥棒稼業を引退し、南の島で豪華な平和な生活を送る二人。
毎日、夕日を見ながら平和に暮らしたいと望む恋人に対し、ピアースは泥棒時代のスリリングな感覚を忘れられない。

そんな時、貴重なダイヤモンドを乗せた豪華客船が二人の島にやってくる・・。
平和な生活が退屈だった彼が取った行動とは?

アクションとコメディとラブストーリーを少しずつ掻き混ぜたような作品。派手な戦闘シーンはないし、華麗な泥棒シーンもそれほど多くない。007を期待すると裏切られるかも。

【DVD】沈黙の脱獄

スティーブン・セガールお馴染みの沈黙シリーズ。

金持ちからお金を盗み、貧乏人に分け与える、まるで「ねずみ小僧」のような泥棒を演じるセガール。ある時、仲間に裏切られ刑務所送りになってしまう。
セガールは裏切ったヤツラに復讐を誓うのだった。

もちろん、今回もセガールは最強。空手も銃の腕も段違い。
しかも、今回は躊躇なく人殺しまくり。
爽快感があるし、ラストもハッピーエンドで気分がいい。

ただ、「沈黙の脱獄」とタイトルが付いている割に、やけにあっさり脱獄してしまうのはいかがなものか。それに、ボス弱すぎだろー。
## 黒魔術の意味もよくわからないし・・。

でも、頭を空っぽにしても楽しめる作品。気分転換にどうぞ。

【DVD】FREEDOM

日清カップヌードルのCMで使用されていたアニメのDVD。
CM見てちょっと気になったので借りてみました。

手首には機械が付けられ徹底管理された中、暮らしている少年達。今後どういう展開になるのかが楽しみではあります。ただ、まだ1話目ということもあり、面白いかどうかはよくわらかないところですねぇ。

買うには高いけど、暇な時に借りてみるにはいいかもしれません。宇多田ヒカルの歌が映像と合っていていいなぁと思いました。

ただ、1DVDに30分ぐらい(?)しか収められていないのは、損した気分になるなぁ。

【DVD】ハリウッド的殺人事件

主演はハリソン・フォードとジョシュ・ハートネット。

あるクラブでラッパーが殺され、刑事役であるハリソン・フォードとジョシュ・ハートネットが殺人犯を追うというお話。

サスペンスと呼ぶには殺人事件の真相が物足りないし、
アクションと呼ぶには爽快感が足りない。

正直イマイチなんですが、ジョシュ・ハートネットが見れれば、私はそれでい~んです。

2007年01月13日

【読書記録】佐賀のがばいばあちゃん

漫才師、島田洋七が自身のおばあちゃんについて語った本です。

島田洋七が小・中学校時代、佐賀のおばあちゃんの家に預けられていた時のエピソードが綴られています。

おばあちゃんはお金がなく、極貧生活であったにも関わらず、とても明るいのです。

もちろん、お金がないと生活していけませんし、表面上は明るく見せても裏ではそれ相応の苦労があったんだろうなぁ、とは思います。でも、お金がないことをいつまでも妬んだり、恥ずかしく思って自分の殻に閉じこもったりせず、明るく堂々としてるのです。

面白いエピソードを交えながら、「幸せはお金だけで決まるものではなく、心のあり方で決まるものじゃないだろうか」、とメッセージを送ってくれています。

ほのぼのとしていて微笑ましくて心が温かくなりました。
映画もDVD化されているようなので、今度借りてみようかと思います。

2007年01月12日

【小説】噂

出世レースから外れた巡査部長のおじさんと、
33才の若さで警部補となった女刑事が
女子高生殺人事件の謎を解いていくお話。

「衝撃のラスト1行に瞠目!」が本書の売り文句のようです。
我慢できずに最初にラスト1行を見てしまいましたが、
少し読み進めないとわからないようになってました(^^;;;
あまり気にしないほうが楽しめたかもしれません。

飽きずに最後まで一気に読めました。
気分転換に読むにはちょうど良かったです。

2007年01月09日

【小説】火車

「ただ、幸せになりたかっただけなんです。」

カード破産したある女性の一言。

破産なんて自分はしっかりしてるから関係ない。
そんな借金を抱えてしまったのは、やっぱり本人に何らかの問題があるからではないか。

そう思う方もいるでしょう。事実、私もそう思っていました。

ただ、ある人は彼女のことをこう言ったのです。

「お金もない。学歴もない。とりたてて能力もない。顔だって、それだけで食べていけるほどきれいじゃない。頭もいいわけじゃない。三流以下の会社でしこしこ事務してる。そういう人間が、心の中に、テレビや小説や雑誌で見たり聞いたりするようなリッチな暮らしを思い描くわけですよ。昔はね、夢見てるだけで終わってた。さもなきゃ、なんとしても夢をかなえるぞって頑張った。それで実際に出世した人もいたでしょうし、悪い道へ入って手がうしろに回った人もいたでしょうよ。でも、昔は話が簡単だったのよ。方法はどうあれ、自力で夢をかなえるか、現状で諦めるか。でしょ?」

「だけど、今は違うじゃない。夢はかなえることができない。さりとて諦めるのは悔しい。だから、夢がかなったような気分になる。そういう気分にひたる。ね?そのための方法が、今はいろいろあるのよ。彼女の場合は、それがたまたま買い物とか旅行とか、お金を使う方向へいっただけ。そこへ、見境なく気軽に貸してくれるクレジットやサラ金があっただけって話。」

今の自分を変えたい、今の人生から抜け出したい。
誰しもが夢見るこの願望を、この女性は叶えようしただけなのです。
この女性は特別にだらしない人ではなかった。
一歩間違えば、誰にでも起こりえることなのだ。本書はそう警告しています。


また、ある別の女性は今の人生を変えるために、赤の他人になりすますことを計画します。どんな卑怯な手を使ってでも・・。
これまでの自分の人生だけではなく、入れ替わる相手の生きてきた痕跡までもを消し、人生をリセットしようとしました。

彼女は孤独だったのです。たった一人でも彼女の立場を理解し、救いの手を差し伸べようとする人がそばにいれば、こんな凶行には出なかったことでしょう。


自分を変えたい。もっと良い人生を送りたい。幸せになりたい。
これらの願望は、時として人生に活力を与えるパワーになります。
でも、ちょっと道を踏み外せば、本書のタイトルにある火車[かしゃ](火が燃えている車。生前に悪事をした亡者をのせて地獄に運ぶという。)に乗せられ、何処までも転げ堕ちてしまう・・そして、気づいた時にはもう止められない

途中で軽い寒気に襲われるこの作品。

説明文が多くて途中の話の展開が遅いのと、最後の終わり方には期待を裏切られましたが、火車に乗らないためにも、読んでみる価値はあると思います。

2007年01月06日

【小説】ノルウェイの森

読んだ後、なんとも言えない気持ちになりました。

たぶん、1つは消化不良。
話の脈絡が掴めないし、読んだ後も結局何が言いたかったのか
自分の中で整理できない、もやもや感。

もう1つは切なさ、が一番近い言葉でしょうか。

高校時代の親友を失った僕と直子が、お互いの傷を心の奥にしまいこんで、
先に進もうともがき苦しむけれど、どこにも行けない。
その他の登場人物も、それぞれに心に傷を持っていて、どこか歪んでいる。
それが妙に哀しくなってしまいました。

とてもとても大切な誰かを亡くしてしまった後であれば、
もう少し深くこの作品を理解できるのかもしれません。