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【SCAG】4章 - 不定期に接続されるスマートクライアント

スマートクライアントアーキテクチャ設計ガイド
Chapter 4 - Occasionally Connected Smart Clients

・共通の不定期接続シナリオ
・不定期接続の設計方法
・サービス指向アプローチを利用した不定期接続スマートクライアントアプリケーションの設計
・タスクベースアプローチの利用
・依存処理
・まとめ

(インターネット等によって)急速に繋がれてく世界で私達は暮らしている。しかしながら、多くのケースにおいて、常時(ユーザーがインターネットなどに)接続していることをを当てにすることはできない。あなたのユーザーは旅行に行くかもしれないし、一時的に無線による接続ができなくなるかもしれないし、待ち時間や帯域幅に問題が発生するかもしれないし、メンテナンスのためにネットワークの一部を停止する必要があるかもしれないのである。たとえユーザが良好なネットワーク接続性を持っていたとしても、アプリケーションがいつもネットワークリソースにアクセスできるわけではないかもしれない。要求を受け取ったサーバーが混雑状態だったり、ダウンしていたり、ちょうど一時的に利用不可になっているということもあり得る。

ネットワーク越しにサーバーやデータとタイミング良く通信できない場合、アプリケーションは不定期に接続されることになる。オフライン時にはアプリケーションの生産性を、また接続可能時には接続アプリケーション(Connected Application)の利点をユーザーに提供できるならば、ユーザーの生産性・効率性とアプリケーションのユーザービリティを向上させることができる。

Webベースアプリケーションを超えるスマートクライアントの主な利点の1つは、アプリケーションがネットワークに接続できない時でもユーザーが作業を続けられることである。不定期に通信するスマートクライアントでは、ネットワークに接続できない場合でも作業を行うことができる。そして後で裏側でネットワークリソースを更新してくれるのである。

完全な不定期接続のアプリケーションを提供するためには、ネットワークリソースに接続できない時でもユーザーが作業できる基盤を提供する必要がある。この基盤には、全ての要求されたデータをクライアント上で利用可能にするためにデータのキャッシュを含めたほうが良い。さらに、ユーザーがオンラインに戻ったときにクライアントとネットワークリソースの同期を取るためにユーザーの作業詳細を記憶する領域を含めたほうが良い。アプリケーションが不定期接続操作を支援するために必要な適切な機能と性能は、ユーザーがオンライン/オフライン時に期待するその接続性、操作環境、機能性次第である。しかしながら、全てのスマートクライアントアプリケーションは、たとえ機能性が極端に限定されていたとしても、ネットワークに接続していないユーザーのために何らかの技術を提供したほうが良い。サーバーが利用できないという理由で常にクライアント上に生成されたエラーメッセージが表示されるのは、アプリケーションの設計・開発時に避けたほうが良い。

本章はオフライン性能を兼ね備えたアプリケーションを構築する際に直面する問題について考察する。オフラインアプリケーション設計のためのいくつかの方法を概説し、設計時の考慮点を詳細に論じ、タスクを利用するアプリケーションの構築方法を検証し、アプリケーションがどのようにデータを処理すれば良いかについて考察する。


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